こんばんは。紅です。
はてブロなんて途中で飽きて一生書きあげられないだろうなと思いながらTwitterランドで生きていた私ですが、これに関してはどうしても記録として書かないと後悔するので、ヒィヒィ言いながら文章を打っております。
(超長文になっておりますので、イメージカクテルがどうだったかのみ知りたい方はお手数ですが三枚目の写真がある中盤までスクロールしてください)
タイトルにもある通り、自担である櫻井翔さんのイメージカクテルを飲みました。
そもそもイメージカクテルとは何かと言いますと、バーテンダーさんに推しキャラクター・人物の特徴や性格などを伝え、それを基にカクテルとして推しを表現していただくものです。キャラカクテルや推しカクテルとも呼びます。
つまり、推しの概念。それを飲むわけです。
なんだか興味が湧いてきませんか?私は湧きました。というのも、私が今回イメージカクテルを作ってくださるお店に行きたいと思ったのは、Twitterで同じように自担のカクテルを作ってもらったという旨のツイートを見たからでした。えっすごい羨ましい。しかも自担のどんな部分をピックアップするかによって完成するカクテルが全然違う。うわめちゃめちゃ行きたい。
だがしかし、カクテル。残念ながら私は未成年なのでお酒を使った幅広い表現をしていただくことはできないし、ノンアルコールカクテルなんてシンデレラくらいしか知らなかったので、イマイチそれ以上のものを想像できなかったこともあり、興味が湧いたものの行くのは成人してからにしようかな、などと思っていました。
そんなことを考えていたのが3月頃。ですが先月、ある相互さんがイメージカクテルを飲みに行きたいとツイートしていて、誰かと一緒に行けるなら今すぐにでも行きたい!と思った私は色々悩んでいたことも忘れ、頭が空っぽのまま即行きたい旨を伝えるリプを送りました。単純すぎる。
お店のこと調べてくれたり予約のスケジュールの提案してくれたその相互が、今回一緒に行ったちいかまちゃん(@chiikamablue)です。彼女のおかげでトントン拍子で話が進み、あっという間に予約が完了しました。本当にありがとう。
ちなみにイメージカクテルを提供してくださるお店は複数あるらしいのですが、今回は未成年のみでも来店可能な「Bar 真鎖夜」というお店を選びました。(ホームページはこちら→http://barmasaya.boy.jp/index.html)
そして当日。
お店は2時間半ごとの予約制で、私たちが予約したのは15時からの回だったので、先にファミレスでちいかまちゃんとご飯を食べてからお店に向かったのですが…
めちゃくちゃ緊張する。
いや、私あんまりオープンにオタクをやってこなかったので、自分の自担への思いを誰かに直接伝えるなんて経験がない、考えるだけで顔から火が出そうです。
しかもバー。バーなんて行ったことありますか?普通ないですよね未成年で。事前に「Bar 初めて マナー」でググったりなんかしてましたが何もわからない。バーというものに対してなんとなく感じていた敷居の高さに、直前になって怖気付く情けないオタク。ギャーギャー言いながらお店の前に着き、黙り込み、ゆっくりゆっくり傘をたたむ。往生際が悪いですね。
そんなことしていても仕方がないので意を決してお店に入りました。
お店の中はカウンター席のみで、たくさんのボトルが壁に並んだいかにもバーという佇まい。ですが装飾品やBGM、バーテンダーのお姉さんの雰囲気から温かみを感じ、ビビっていたオタクはめちゃくちゃに安心しました。
席に通していただくと、まず最初にオーダーシートを渡されます。
オーダーシートとはキャラや人物の特徴を書く紙で、バーテンダーさんはこれを基にカクテルを作ってくださります。また、アルコールの有無や苦手な味などを伝えることもできるので、とても大事です。炭酸無しとか。一応バーテンダーさんからどういうことを書けばいいのかをお手本と共に説明いただけますのでご安心を。
今回お店を訪れる1週間ほど前からオーダーシートに書く内容を考えていたのですが、これが全ッッッッ然決まらない。
シートには、キャラや人物のイメージカラーや見た目、性格、生い立ちなどを書くのですが、自分がそのキャラや人物のどこが好きなのかが一番重要だとか。バリバリの主観です。実は私はあまり主観で自担に対する愛を語ってこなかったので、ここにめちゃめちゃ苦戦しました。いつも翔くんの行動や言動を反芻するだけでツイートを終わらせてしまってごめん…。
Hip pop boogieを聞いたりオトノハを読み返したり百問百答を見たり自分の過去ツイートを漁ったりしましたが、自担への気持ちは高まれどそれを言語化することができなかったです。本当に語彙力と文章力は大切だと痛感しました。
結局当日の昼にファミレスでご飯を食べながら必死で無理やりまとめて、それをあまり参考にすることもせずに現場で勢いのまま書きあげたオーダーシートがこちらになります。
ハァ…………(クソデカため息)
正直何を言っているのか自分でもさっぱりわからないし、読み返すだけで恥ずかしいし、漢字が怪しいし文字が汚いし傾いてる。えっいやほんとに汚いし支離滅裂がすぎる。でも多分これがないとバーテンダーさんがどこをどう拾ってカクテルにしてくださったのかわからないと思うので載せます、本当に恥ずかしい。
オーダーシートに書くことの準備はマジでしておいた方がいいです。これは絶対。
ちなみに、私より早くシートを書き上げていたちいかまちゃんは、メモ三つ分大野智さんについて書いてきたらしいのですが、用紙に収まらなくて焦ってました。文量も大事。
あと、これを書いている間に一杯目の注文をします。ソフトドリンクもありましたが、どうせならたくさん棚に並んだノンアルコールシロップを使ったカクテルを飲んでみたいと思い、柑橘系のものが飲みたいことをバーテンダーさんに伝えました。カクテルの知識は全くありませんが、どういうものを飲みたいか伝えればバーテンダーさんがおすすめのものを提案してくださるので初心者も安心です。
結局バーテンダーさんに提案していただいた、ピンクグレープフルーツシロップにグレープフルーツジュースとトニックウォーターを混ぜたドリンクを注文しました。何か名前があった気がするけど思い出せない。味はその辺のジュースとは比べ物にならないくらい美味しかったです、トニックウォーターの苦味が効いていてさっぱり目でした。
本当にあのめちゃくちゃなシートでちゃんと伝わっただろうか、大丈夫か?いや大丈夫じゃない、てかこれめちゃ美味しい、などと一杯目のカクテルを飲みながらちいかまちゃんと喋っていたら、奥の席にいた二人組のお姉さま方の注文されたカクテルが提供されたらしく、説明を聞きながら悶えてらっしゃいました。
あまりにもクリティカルヒットがすぎるような反応をされていたので、自分たちの注文したカクテルはどんなもんになるのかと恐れ慄いてましたが、数分後に想像を遥かに超える衝撃が走ります。
バーテンダーさんがグラスを持ってこちらに近づいてくる時点で失神しそうなくらい心臓がバックバク。すごく綺麗な二つのグラスが私たちの前に置かれました。
先にちいかまちゃんのカクテルの説明があり、彼女も例に漏れずちょくちょく声を出しながら悶え苦しんでいました。横で説明を聞いていて「とんでもねえな…」と思うくらいにはやばかったです。ちいかまちゃんのカクテルについては、彼女がプライベッターで詳細をあげてるので是非読んでみてください。(https://privatter.net/p/6205881)
そして、私のオーダーシートを基に作っていただいた、櫻井翔さんのイメージカクテルがこちら。
わ、わあ〜〜〜〜〜!?!!?!!?!?
思わず顔面を両手で覆いました。なんかもうそこにあるだけで眩しい。これが、自担の概念…。
解説なんて聞いたらいよいよ空に翔び立ちそうな勢いでしたが、逃げ場などないのでメモを取りながらバーテンダーさんの話を聞きました。
まず、全体的な赤色はメンバーカラーから。マドラーには、私が勝手に翔くんに抱いているイメージカラーであり、彼の誕生日カラーである濃藍色。また、写真を撮るのが劇的に下手くそでわかりづらいのですが、シート内の「根底には厳格さがあるがそこから伸びた枝葉には優しさがある」みたいな記述から、植物のツタの模様のあるグラスで優しさや柔らかさを表現しているそうです。
カクテルは三層になっていて、上から順にワイルドベリーシロップ、林檎ジュース、チェリーブロッサムシロップ。ワイルドベリーは若い頃の反骨精神を、林檎は知恵の実と呼ばれることから、様々な経験や知識をつけて歳を重ねてきたことを表しているそうです。チェリーブロッサムは、今の落ち着いた優しいイメージから。名前からの連想もありますが、桜の花言葉に「美しい精神」という意味があり、ロマンチストな一面があるという記述からこちらを選んだとのことです。
えっ???
いや、えっ………???????
この時点で私の心は宇宙猫です、えっなんて?
メモを取りながら解説を聞いていたなんて言いましたが、崩れまくる顔面を手で隠していたため途中から全然メモができてません。
先ほどの解説の文章はほぼお姉さんが喋っていたとおりの順番で書いてるんですが、マドラーの濃藍で既にダメでした。序盤も序盤。本当に私が書いたシートを基に作られてるんだって自覚してしまって。櫻井翔さんめちゃくちゃ濃藍のイメージある…。しかもこのマドラーが惑星っぽい形をしてたのを見て、ちいかまちゃんが
「片手でspining the worldじゃん…。」
とか言うのでもうほんとダメ、オタク、もう無理。
で、グラスです。植物の模様のグラス。「根底には〜」の記述はあの支離滅裂オーダーシートの中で唯一絶対書こうと予め決めていたところでして、私の中の自担のイメージの結構大事なところだったんです。それならそうと書けという感じなんですが。
その要素が…グラスになってる……。
グラスってカクテルの入っている器であって、それってつまりカクテルが表している人物の枠組みとも言えると思うんです。カクテル自身はその人物の中身や経歴を表していて、変動し得るものだけれど、それを象る器はそうそう変わるものではない。
翔くんってものすごく芯の強い人で、根底にある価値観や大事にしているものっていうのは多分ほぼ変わることはなかったと思うんです。そういう人であることは多分今後もそうそう変わることはない。そういうところも含めて「グラス」で植物を表現しているのかなと思い至った時、もう脳が泡立つくらい興奮しました。尚、ここまで勝手な自己解釈です。
そしてカクテルです。これがまたヤバい。
三層のカクテルですが、まずは混ぜないでそのままお飲みくださいと。バーテンダーさんに言われたとおりに上層のワイルドベリーの部分だけ飲んでみると、これ、もちろんベリーなので甘さはあるのですが、結構荒っぽくて苦味のある味で、飲んだ後に口の中にざらつきが残るんです。反骨精神とは言いましたけど荒っぽさや尖った感じがこんなふうに表現できるんか…と。ワイルドベリーって名前がまた良いですよね。余談ですがこのときグラスの持ち方わからなくて変な飲み方をしてしまいました、グラスは持ちましょう。
そして、マドラーでカクテルを全体を混ぜるんですが、一番底のチェリーブロッサムのシロップが結構重みを感じると言いますか、めちゃめちゃ濃いんですよこれが。ワイルドベリーが若い頃の翔くんを表していて、チェリーブロッサムは今の翔くんを、林檎ジュースはその過程で得てきた知識を表現しているんです。だからチェリーブロッサムシロップに重みがあったのがものすごく解釈一致でした。今の翔くん、とても重厚感ある…。
というかチェリーブロッサムのシロップってもうそれだけですごく翔くん…これのソーダ割が出てきても多分納得してた…。
全体を混ぜて飲んでみると、今度はさっぱりした優しい甘さになってるんですよね。ワイルドベリーの苦味が林檎とチェリーブロッサムで包まれて、口当たりがとても柔らかくなってました。でも、後味にはあの口に残るようなざらつきがあって、尖った面をうまく隠すようになったけれど決してそれが消えた訳ではない今の翔くんがまんま表されてて思わずため息が出ました。今なお反骨精神を内包している翔くん…。口当たりが柔らかくなったっていうのもまた、現在のパブリックイメージや嵐というコンテンツの入口になることが多いことにつながってるような感じがしてはちゃめちゃに良……。
また、このカクテルを飲んだ後、チェリーブロッサムの華やかな香りが少し鼻に抜けるんです。桜の香りがふわっと。このふわっと香る感じが、翔くんのロマンチストな面の儚さや優しさが出てる気がしました。翔くんがロマンチックなこと言うのって、大抵がメンバーや嵐というグループに対してじゃないですか。夢とか、宝物とか。その時の彼の言葉や表情のなんとも言えない儚さや柔らかさがとても美しいなと思っていて、そういうところが好きだからこそ今回シートにも書いたんですが、これを香りで表現されてるのがめちゃめちゃお洒落だなと思いました。表現力が凄まじい。いや、儚さとか柔らかさとかそんなことはシートには書いてないんですけども。
そんなこんなで自担のイメージカクテルを飲ませていただいたのですが、本当に自担を体内に取り込んだんじゃないかってくらいの衝撃と精神的消耗がありました。カクテルの外見、バーテンダーさんの説明、実際に口をつけて飲みながら気がつくポイント、これ本当にオタク人生で現場の次に充実した時間を過ごせた気がします。めちゃくちゃ楽しい。
ノンアルコールじゃあんまり幅広いカクテルは作れないのかなとか思っててすみませんでした、ノンアルコールのシロップ本当にたくさんの種類があって、大大大満足です…。それはそれとして成人したらまたアルコールありで自担のイメージカクテル飲みたいなと思ってます。
最後時間が余っていたので三杯目も注文したのですが、カクテルの色味での注文もできるそうで、私は赤と黄色で何か作ってほしいと注文しました。
とてもかわいい。
こちらはサンセットなんちゃらっていうカクテルのノンアルコールバージョンです。オレンジジュースとザクロシロップが入ってます。
ちいかまちゃんは青と赤で作ってもらってたんですが、これがものすごく綺麗だったのでぜひ写真と彼女の所感見てみてください。
はじめてのカクテル、はじめてのバーでしたが、とても楽しい時間を過ごせました。バーのことはよくわからなくてもとにかく自担を感じたい!という一心での訪店でしたが、普通にカクテルが美味しくてハマりそうです。たくさん並んでいるお酒のボトルも大変興味深かったので、大人になった時の楽しみが増えました。
バーテンダーのお姉さんと少しお話しできる時間もあり、お姉さんもご友人と一緒に嵐のコンサートに行ったことがあるなんて話も聞けました。お姉さんがとても話し上手な方で、向こうから話しかけてくださったり、こちらからも話しかけやすい雰囲気を作ってくださってるので、一人で行っても楽しめるんじゃないかなと思います。あとすごく美人さん。
こちらのお店、三次元や二次元の推しはもちろん、見た目の資料などがあれば創作キャラクターのカクテルも作ってくださる上、なんとコンビやカップリングなど二人のイメージの掛け合わせでもイメージカクテル作れるらしいです。世のオタクの皆様には、是非とも一度はイメージカクテルを飲んでみてほしいです。
絶対また行こう…。